キャンドルブッシュとは
キャンドルブッシュ:マメ科 ジャケツイバラ科 センナ属の高さ2〜4mの小木。別名「ゴールデンキャンドル」とも。
このキャンドルブッシュは便秘茶などによく配合されており、その効果は「自然な
お通じを促す」というよりは、「下剤的な」効果の方が強いのです。
抗酸化作用のあるフラボノイドの一種(アントラキノン・クリソフェノールなど)が多く含まれており、この成分が、下剤的な効果を促します。
キャンドルブッシュに含まれているアントラキノン系成分
アントラキノン系成分:マメ科センナ、タデ科大黄などに含まれる淡黄色の成分。
峻下剤に多く用いられています。
毒性があり、動物実験では、肝障害などの影響も確認されているようです。
アントラキノン 系成分の常用、多量摂取には危険性が伴います。
しかし、一応謙虚さを持って・・・。
これはあくまでもキャンドルブッシュに含まれる「アントラキノン系成分のみの性質」であり、キャンドルブッシュの性質ではありません。
多くの植物は、微量に、人間には有効とはならない毒性のある物質を含むものです。
そうした成分も植物全体を、または複数の植物を摂取すれば、人間にとって有益なものとなる場合が多いのです。
「キャンドルブッシュもこの類ならいいんですが・・・。ただ、アントラキノン系成分がちょっとやっかいなんです。」
アントラキノン系成分の化学的性質
このアントラキノン。通常の条件下で化学的に極めて安定していて、ちょっとやそっとでは化学反応は起きず、その毒性を打ち消すことはできません。
よって、キャンドルブッシュそのもの、あるいは多数の漢方やハーブを混ぜただけの便秘茶では、到底、その毒性は消えないのです。
キャンドルブッシュ配合の便秘解消茶を飲み続けると・・・
これまで述べてきたように、キャンドルブッシュ配合の便秘解消茶を飲むと下痢になると考えられます。
更に、アントラキノン系成分は、下剤として多くの医薬品に用いられており、常用すると約4か月、断片的に摂取してもわずか1年で大腸メラノーシスになってしまうのです。(大腸メラノーシスとは下剤に含まれているメラニン色素が大腸の粘膜に沈着してしまうこと。)
腸壁にある神経に影響を及ぼし、ただでさえ弱くなっている大腸に更に、拍車がかかってしまうのです。
キャンドルブッシュ配合の便秘茶、常用の末路・・・
大腸メラノーシス自体はそれほど深刻なものではありません。もっとも恐れるべきことは、自力での排便力が次第に弱まってしまうことです。本来なら、便秘を悪化させないように飲み続けたアントラキノン系下剤が、便秘を悪化させてしまうの恐れがあります。
「体が薬に慣れてしまう」あるいは「抵抗力が強くなる」ことが、主な原因です。これは何もキャンドルブッシュに含まれるアントラキノン系成分に限ったことではありません。多くの薬は、常用し、長期間飲み続けると、「体が慣れてしまう」のです。
キャンドルブッシュ配合の便秘茶は便秘解消の根本的な解決とはならないでしょう。